哲学

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哲学者ごとの解説

カント(2)内なる道徳の声を聴く

前回「カント(1)『純粋理性批判』を10分解説」では、カントが人間の認識能力について研究したことをご紹介しました。主著『純粋理性批判』の結論としては「人間の認識能力は五感を超えた世界には通用しない」ということでした。特に人間の「理性」という...
哲学者ごとの解説

カント(1)『純粋理性批判』を10分解説

今回取り上げるイマヌエル・カントは18世紀に活躍したドイツの哲学者です。哲学史の教科書には必ず登場するビッグネームですが、いざ「どんなことを説いた人なのか」と言われるとよく分からないという方が多いでしょう。古代ギリシャと言えば「ソクラテス」...
哲学者ごとの解説

デカルト(4)心は脳ではない

前回「デカルト(3)世界は機械である?」では、近現代に大きな影響を与えた(今も与えている)デカルトの発想法というか思考法について論じました。今回は、その影響とはどんなものか、具体的に考えてみたいと思います。科学的思考法の勝利これまでの記事の...
哲学者ごとの解説

デカルト(3)世界は機械である?

前回の「デカルト(2)神と世界の存在を語る」では、「我思う、ゆえに我あり」で自分の精神の存在を証明したデカルトが、次に「神の存在証明」「外界の存在証明」へと進んだことを見ました。外界の存在証明とは、「自分が見ている世界は幻ではなく実際に自分...
哲学者ごとの解説

デカルト(2)神と世界の存在を語る

「デカルト(1)我思う、ゆえに我あり」では、この言葉の背景や意味をご説明しました。デカルトはこの「我あり」(=自分の精神は存在する)を疑うことのできない確実な真理とし、そこを出発点としてどんどん思索を進めていきました。最初にネタバレで言って...
哲学者ごとの解説

デカルト(1)我思う、ゆえに我あり

今回は17世紀に活躍した哲学者デカルトの解説をやってみます。良くも悪くも、近代以降の人類の思考法に大きな影響を与えた人です。近代人・現代人の発想法の源流をつくった思想家ということなら、何人かの名前を挙げることができるでしょうが、デカルトは確...
科学哲学

科学の方法と特徴(4)「科学らしさ」とはなにか

これまで「科学の方法と特徴」と題していくつか記事を書いてきました。今回はそのまとめとして「科学らしさ」とはなにかということについて考えてみたいと思います。科学と非科学を分ける厳密な基準はない以前書いた「科学の条件とは」という記事(全4回)で...
科学哲学

科学の方法と特徴(3)科学のパラダイムシフト

あなたもよく「パラダイム」とか「パラダイム・シフト」とかいう言葉を聞くことがあるのではないでしょうか?今では様々なジャンルで使われていますが、もともとは「科学がどう営まれ、どう発展していくのか」ということを説明する用語でした。今回はそのあた...
科学哲学

科学の方法と特徴(2)理論負荷性とホーリズム

「科学の方法と特徴(1)演繹法と帰納法」では、科学の方法として「演繹法」や「帰納法」、そしてこれらが合体した「仮説演繹法」というものがあることを紹介しました。演繹法の問題についてはそこですでに触れましたので、今回は帰納法の問題から話を始めて...
科学哲学

科学の方法と特徴(1)演繹法と帰納法

以前「科学の基準とは」と題して全4回の記事を書きました。科学哲学の専門家たちは「どんな特徴があれば〈科学〉と呼んでよいのか」「非科学との違いは何か」ということをいろいろと議論しているので、記事ではその一部を紹介しました。今回はそれとも関連す...
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