哲学者ごとの解説 カント(2)内なる道徳の声を聴く 前回「カント(1)『純粋理性批判』を10分解説」では、カントが人間の認識能力について研究したことをご紹介しました。 主著『純粋理性批判』の結論としては「人間の認識能力は五感を超えた世界には通用しない」ということでした。特に人間の「理性」とい... 2019.04.05 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 カント(1)『純粋理性批判』を10分解説 今回取り上げるイマヌエル・カントは18世紀に活躍したドイツの哲学者です。 哲学史の教科書には必ず登場するビッグネームですが、いざ「どんなことを説いた人なのか」と言われるとよく分からないという方が多いでしょう。 古代ギリシャと言えば「ソクラテ... 2019.04.03 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 デカルト(4)心は脳ではない 前回「デカルト(3)世界は機械である?」では、近現代に大きな影響を与えた(今も与えている)デカルトの発想法というか思考法について論じました。 今回は、その影響とはどんなものか、具体的に考えてみたいと思います。 科学的思考法の勝利 これまでの... 2019.04.01 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 デカルト(3)世界は機械である? 前回の「デカルト(2)神と世界の存在を語る」では、「我思う、ゆえに我あり」で自分の精神の存在を証明したデカルトが、次に「神の存在証明」「外界の存在証明」へと進んだことを見ました。 外界の存在証明とは、「自分が見ている世界は幻ではなく実際に自... 2019.03.30 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 デカルト(2)神と世界の存在を語る 「デカルト(1)我思う、ゆえに我あり」では、この言葉の背景や意味をご説明しました。 デカルトはこの「我あり」(=自分の精神は存在する)を疑うことのできない確実な真理とし、そこを出発点としてどんどん思索を進めていきました。 最初にネタバレで言... 2019.03.28 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 デカルト(1)我思う、ゆえに我あり 今回は17世紀に活躍した哲学者デカルトの解説をやってみます。 良くも悪くも、近代以降の人類の思考法に大きな影響を与えた人です。 近代人・現代人の発想法の源流をつくった思想家ということなら、何人かの名前を挙げることができるでしょうが、デカルト... 2019.03.27 哲学者ごとの解説
科学哲学 科学の方法と特徴(4)「科学らしさ」とはなにか これまで「科学の方法と特徴」と題していくつか記事を書いてきました。今回はそのまとめとして「科学らしさ」とはなにかということについて考えてみたいと思います。 科学と非科学を分ける厳密な基準はない 以前書いた「科学の条件とは」という記事(全4回... 2019.03.18 科学哲学
科学哲学 科学の方法と特徴(3)科学のパラダイムシフト あなたもよく「パラダイム」とか「パラダイム・シフト」とかいう言葉を聞くことがあるのではないでしょうか? 今では様々なジャンルで使われていますが、もともとは「科学がどう営まれ、どう発展していくのか」ということを説明する用語でした。 今回はその... 2019.03.15 科学哲学
科学哲学 科学の方法と特徴(2)理論負荷性とホーリズム 「科学の方法と特徴(1)演繹法と帰納法」では、科学の方法として「演繹法」や「帰納法」、そしてこれらが合体した「仮説演繹法」というものがあることを紹介しました。 演繹法の問題についてはそこですでに触れましたので、今回は帰納法の問題から話を始め... 2019.03.04 科学哲学
科学哲学 科学の方法と特徴(1)演繹法と帰納法 以前「科学の基準とは」と題して全4回の記事を書きました。 科学哲学の専門家たちは「どんな特徴があれば〈科学〉と呼んでよいのか」「非科学との違いは何か」ということをいろいろと議論しているので、記事ではその一部を紹介しました。 今回はそれとも関... 2019.02.28 科学哲学