哲学者ごとの解説 西田幾多郎(3)西田の宗教哲学 前回記事「西田幾多郎(2)純粋経験とは何か」では、西田哲学の中核である純粋経験について解説しました。前回のまとめ厳密な意味での純粋経験とは、主観(意識)と客観(対象)が統一されている状態です。例えば、あなたが「我を忘れて」美しいバラの花に見... 2019.06.17 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 西田幾多郎(2)純粋経験とは何か 前回記事「西田幾多郎(1)西田哲学を学ぶ準備~二元論の問題」では、西田哲学を理解するための前提として、哲学上の大問題である主客二元論について解説しました。前回のまとめ この世界には「物理現象」「物理的事物」の領域と、「心的現象」「意識」の領... 2019.06.15 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 西田幾多郎(1)西田哲学を学ぶ準備~二元論の問題 今回から、日本が誇る哲学者・西田幾多郎(1870-1945)を取り上げます。明治になって西洋思想が日本に輸入されましたが、最初はそれを吸収するのに忙しく、なかなか日本オリジナルのものを発信するまでには至りませんでした。しかし開国から数十年も... 2019.06.12 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ハイデガー(5)ナチスへの加担問題 前回記事「ハイデガー(4)存在と神」では、ハイデガーの存在思想を「神」と絡めながらまとめました。今回は、ハイデガーを語る上で無視するのことのできない「ナチスへの加担問題」について考えてみたいと思います。ナチス礼讃の演説しばしば「20世紀最大... 2019.06.03 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ハイデガー(4)存在と神 前回記事「ハイデガー(3)死を分析する」では、死を覚悟して未来へ駆ける「先駆的決意性」こそが人間の本来あるべき姿であるという話をしました。死を覚悟して未来へ駆ける……。なるほど。深い哲学ですなぁ。でも、あれ? ハイデガーって「存在」を探究し... 2019.06.01 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ヘーゲル(5)差別主義者ヘーゲル? 前回「ヘーゲル(4)歴史は『自由への旅』である」では、ヘーゲルの歴史観を紹介しました。また「ヘーゲル哲学は非科学的である」という批判に対する考え方を述べました。今回は、ヘーゲル哲学に対する「非科学的である」ということ以外の批判を取り上げます... 2019.04.28 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ヘーゲル(4)歴史は「自由への旅」である 前回「ヘーゲル(3)神と人間の繊細すぎる関係」では、神(絶対者)と人間とがどのようにつながっているのかについて、やや詳しく説明しました。人間が精神活動を行う結果として、様々な文化現象(芸術・学問・宗教)や様々な社会現象(道徳・法律・政治制度... 2019.04.28 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ヘーゲル(3)神と人間の繊細すぎる関係 前回「ヘーゲル(2)正・反・合の弁証法」では、ヘーゲルが世界の法則だと考えた「弁証法」について解説しました。今回も引き続き、ヘーゲル哲学の特徴の中で僕が重要だと思うことを述べていきます。人間は神の自己表現ヘーゲルは、絶対者である神はまずロゴ... 2019.04.24 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ヘーゲル(2)正・反・合の弁証法 前回「ヘーゲル(1)ヘーゲル思想の超超超入門」では、ヘーゲル思想のアウトラインをごく大まかに紹介しました。今回はヘーゲル思想の代名詞である「弁証法」について簡単に説明したいと思います。この弁証法という考え方はヘーゲルからマルクスに受け継がれ... 2019.04.22 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ヘーゲル(1)ヘーゲル思想の超超超入門 今回はヘーゲル(Georg Wilhelm Friedrich Hegel / 1770-1831)の解説をしたいと思います。ヘーゲルは近代までの思想をある意味で集大成・体系化した人物で、その思想のスケールは「巨大」の一言に尽きます。スケー... 2019.04.19 哲学者ごとの解説