雑感 おにぎりとおむすびの無限ループ 前回、学者たちの見栄と保身のせいで、哲学が無駄に難解になり、一般読者に近づきにくいものになっているという話をしました。そのことが分かる、僕の体験談がありますので、今回はその話を……。「カント辞典」なるものがある‼僕は大学と大学院で哲学者カン... 2025.03.31 雑感
雑感 わざと哲学を難しくする人たち 僕は、哲学を学ぶために頭の回転や記憶力の良さは要らないと思っています。哲学と言っても幅広いので、全般的に学ぼうとするなら、本を読み続ける「根気」と「考えようとする姿勢」は要るかもしれませんが、いわゆるIQ的な頭の良さは必要ないでしょう。ただ... 2025.03.31 雑感
哲学者ごとの解説 古代に原子論に到達したデモクリトス 前回記事では、エレア派のゼノンを紹介する傍ら、「物質はどこまでも分割していけるのか」という無限分割の問題があったことを説明しました。そこで、「無限分割はできない」派、あるいは「それ以上は分割できない最小単位がある」派として、デモクリトス(前... 2025.03.25 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ゼノン 哲学と科学を揺るがしたパラドックスの天才 前回記事「時間などない⁉ パルメニデスと現代のブロック宇宙論」では、古代ギリシアのパルメニデスという哲学者の話をしました。今回の主役は、パルメニデスの弟子だったゼノン(前490頃-前430頃)です。哲学の歴史上、ゼノンという名の有名人が他に... 2025.03.15 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 時間などない⁉ パルメニデスと現代のブロック宇宙論 時間なんて存在しない。時間なんて流れていない。こんなふうに断言されたら、あなたは何と言うでしょうか?そんなバカな!……というのが大半の人の反応でしょう。だって朝は昼になるし、昼は夜になるし。子供は大きくなっていくし。僕もそう思います( ^ ... 2025.03.08 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 大数学者にして教祖⁉ 神秘と科学を融合させたピタゴラス ピタゴラスという名前はとてもよく知られているでしょう。この名前をもじったNHKの某番組がありますね。また学校数学でも習う「三平方の定理」は、別名「ピタゴラスの定理」とも言われています。直角三角形において、「直角を挟む2辺の長さをそれぞれ2乗... 2025.03.02 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 第1号哲学者タレス ~神話から哲学へ~ 古代の哲学者といえば、どんな名前が思いつくでしょうか?ソクラテス? プラトン?さもありなん。しかし、彼らは最初期の哲学者というわけではありません。哲学の営みそのものは、もっとさらに数百年も前から始まっていたのです。それでは(少なくとも記録に... 2025.03.01 哲学者ごとの解説
哲学者ごとの解説 ルソー(3)フランス革命への影響 前回記事ではルソーの「直接民主制」や「一般意志」の話、そして彼のやや全体主義的な発想について述べました。今回はルソーやその他の啓蒙思想がどのようにフランス革命に影響しているかを見てみたいと思います。人権宣言への貢献フランス革命が始まった17... 2020.06.15 哲学者ごとの解説社会思想
哲学者ごとの解説 ルソー(2)みんなでみんなを支配する ~直接民主制と一般意志~ 前回記事ではルソーが文明に対する批判を行い、文明が発生する以前の自然人を理想としたことを見ました。とは言え、ルソーも今さら原始時代に戻れると思っていたわけではなく、文明とともに生じた悪しき制度(私有財産や身分制など)の弊害を最小化することを... 2020.05.19 哲学者ごとの解説社会思想
哲学者ごとの解説 ルソー(1)啓蒙思想と文明批判 ホッブズ、ロックと社会契約説の思想家を紹介してきました。今回から、彼らに続く社会契約論者であるジャン=ジャック・ルソー(1712-1778)について述べていきたいと思います。ルソーは18世紀にフランスで活躍した政治思想家・教育思想家・小説家... 2020.04.28 哲学者ごとの解説社会思想