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宗教哲学/宗教学

ソクラテスについて 漫画『チ。』の誤解

地動説の物語を扱った『チ。-地球の運動について-』という漫画作品があります。最近(2024年)、アニメで放映されたのでさらに有名になったかもしれません。残酷な描写が多くて気にはなるものの、ストーリーは面白いので僕も見ていたのですが、少し気に...
哲学的随想

心がすべてである理由

突然ですが、お金や健康よりもはるかに大事なものとは何でしょう?もう答えを言ってしまいますが……それは「心」です。これは「魂」あるいは「精神」と言ってもかまいません。何をナイーブな(青臭い)ことを言っているのか、と感じる人も多いでしょう。なか...
哲学的随想

マジで1文たりとも分からん! 哲学書の怪

哲学に関心を持った人が、「とりあえず何か哲学書を読んでみよう」と一念発起して、哲学者たちの著作に手を伸ばす……。そして撃沈する……(笑)明治時代からずっと、日本中で繰り返されてきた光景だと思われます。向学心があって、人生や死や愛について考え...
哲学的随想

大学で哲学を学ぶのはお勧めできない理由

前回記事では、書店に溢れる『サルでもわかる哲学』系の簡易本では、本当の意味で哲学を学べないと書きました。それならば、大学の哲学科などに入学して本格的に学んでみるのはどうなのか?このような疑問を持たれる方もおられるかもしれません。実は、こと哲...
哲学的随想

「サルでもわかる」ではわからない⁉

僕は「難しい哲学を易しい言葉で」をポリシーにしながら、哲学の講義・普及活動をしています。以前の記事でも、わざと哲学を難しく語る学者・研究者を批判しました。一方、最近の書店には『●分でわかる哲学』とか『サルでもわかる哲学』とか、そんなタイトル...
哲学的随想

記者時代にキレられた話

これまで何度か、研究者や学者もなるべく「分かりやすい文章」を使うべきだという記事を書いてきました。今回は、それに関連する、僕の記者時代の恥ずかしい話をしたいと思います。僕の記者時代のお仕事僕は大学院を出た後、ある月刊誌の編集部に入り、ライタ...
哲学的随想

「おにぎり」と「おむすび」の無限ループ

前回、学者たちの見栄と保身のせいで、哲学が無駄に難解になり、一般読者に近づきにくいものになっているという話をしました。そのことが分かる、僕の体験談がありますので、今回はその話を……。「カント辞典」なるものがある‼僕は大学と大学院で哲学者カン...
哲学的随想

わざと哲学を難しくする人たち

僕は、哲学を学ぶために頭の回転や記憶力の良さは要らないと思っています。哲学と言っても幅広いので、全般的に学ぼうとするなら、本を読み続ける「根気」と「考えようとする姿勢」は要るかもしれませんが、いわゆるIQ的な頭の良さは必要ないでしょう。ただ...
思想の解説

古代に原子論に到達したデモクリトス

前回記事では、エレア派のゼノンを紹介する傍ら、「物質はどこまでも分割していけるのか」という無限分割の問題があったことを説明しました。そこで、「無限分割はできない」派、あるいは「それ以上は分割できない最小単位がある」派として、デモクリトス(前...
思想の解説

ゼノン 哲学と科学を揺るがしたパラドックスの天才

前回記事「時間などない⁉ パルメニデスと現代のブロック宇宙論」では、古代ギリシアのパルメニデスという哲学者の話をしました。今回の主役は、パルメニデスの弟子だったゼノン(前490頃-前430頃)です。哲学の歴史上、ゼノンという名の有名人が他に...
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