宇宙人について(4)否定論の間違った思考パターン

科学哲学

 

前回記事「宇宙人について(3)国家による研究と隠蔽」では、各国が国家としてUFOを研究・隠蔽していることを述べました。

そのこと自体がUFOおよび宇宙人の存在証明になっているということです。

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今回はこれまでの議論をまとめるとともに、UFOをはじめとするいわゆる「超常現象」を否定する人たちの意見について、僕が思うところを述べてみたいと思います。

 

UFO・宇宙人の存在証明のまとめ

 

まずこれまで述べてきた「宇宙人が存在すると言える理由」をまとめておきましょう。

 

①大量の目撃件数

有名な「フェニックスの光」と呼ばれる事件が典型的ですが、同じUFOを大勢が目撃することがあります。その中には信頼のおける報告も数多く含まれます。

 

②独立した体験における共通項

独立した別々の体験報告に共通性があることはそうした現象が現実にあることを示しています。

例えばお互いに関係のない多くの人が錯覚で「グレイ型宇宙人」のような具体的な姿を報告するとは考えられません。

 

③物的証拠の存在

若干の事件については、物体のレーダー画像・フライトレコーダーの記録・パイロットたちの交信記録など「物的証拠」が残っています。

 

④国家による研究と隠蔽

アメリカをはじめ世界各国はUFO研究を行っています。それらの情報が漏れてくることもありますが、重要なものは基本的に隠蔽されています。

これらの事実そのものがUFOおよび宇宙人の存在を示しています。

 

こうして見ると、以前「霊の存在証明」で述べたこととかなり重なっています(^^;)

やはり「何かが存在するかどうか」を論じる場合には、このような論点が関わってくるのだと思います。

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否定論者によくある間違い

 

否定論者がよく持ち出す議論のうち、僕が間違いだと思っているものをここでご紹介しておきたいと思います。

最近(2019年)もある芸能人の方がインタビューで同じ議論を展開していましたので、広く浸透しているのでしょう。

 

彼らはしばしばこう言います。

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地球外知的生命体が存在できる惑星があるとしても、太陽のような恒星の近くのはずだ。

地球から太陽の次に近い恒星でも4光年(光の速さで4年かかる距離)以上ある。

こんな距離を移動してやって来ることは不可能だ。物理法則からして光速以上は出せないし、それに近づくと物体の質量は無限大になり動けなくなるからだ。

したがって物理学の観点からしても、(宇宙人が存在する可能性は認めるとして)宇宙人が地球に飛来するなどということはあり得ないのだ。

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否定論者・懐疑論者の思考パターンを三段論法的にまとめると次のようになるでしょう。

 

【前提1】UFO・宇宙人の目撃情報がある。

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【前提2】現在の物理学の理論によると「宇宙人の地球への飛来」は不可能である。

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【結論】したがってUFO・宇宙人の目撃情報は嘘か間違いである。

 

しかし上の三段論法は間違いです。正しいのは次の方です。

 

【前提1】UFO・宇宙人の目撃情報がある(そしてそれらは真実である)。

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【前提2】現在の物理学の理論によると「宇宙人の地球への飛来」は不可能である。

↓↓↓

【結論】したがって現在の物理学の理論には不備がある。

 

否定論者の間違いは「現在の物理学の理論を信用しすぎていること」にあります。それを信用しすぎるあまりに事実を無視してしまっているのです。

一方に物理理論があり、他方にそれでは説明できない事実の報告があるわけです。彼らは前者を一方的に信用して後者を軽視するのです。

しかしこれまでの記事で述べてきた通り、UFO・宇宙人の目撃報告は信頼できるものであって実際にそうした現象があることはもはや疑えません。

それならば問題は物理理論の方にあるわけです。何光年・何十光年もの距離を航行する方法が実際にはあるのに、現在の物理学ではまだそれを把握できていないというだけです。

 

理論と現実が一致しない場合、そしてその現実はもはや疑えない場合、理論の方が修正または破棄されるのが自然です。

そもそも理論とは現実を説明するものなのですから当然です。

 

以前にも書いたことがありますが、そもそも科学とはブレイクスルーの連続で「旧理論では考えられなかったことが新理論ではあり得る」ということはよくあります。

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例えば「古典物理学にとっては時間旅行など戯言だったが相対性理論ではあり得る」「古典物理学では理解不能だが、量子力学では不気味な遠隔作用がある」などです。

要するに「現在の物理理論の観点からはあり得ないと思えても実際に不可能だとは限らない」ということです。

これは科学史を学んだ者なら誰でも認める一般的な教訓だと思うのですが、UFO否定論者はなぜかこういう教訓を共有していないようなのです。

UFOだけではなく超常現象全般について言えることですが、現在の科学で説明できない現象を単純に否定する人たちは単なる「想像力不足」なのではないかと思います。

 

こう言うと「じゃあ、宇宙人はどうやって来ているんだ!」と反論する人もいるかもしれません。

これに対しては「さあ、分かりませんね。そのうち科学が進歩すれば説明できるようになるかもしれないし、説明できないままかもしれませんね」と答えるしかないでしょう。

この返答は弱々しく思えるかもしれませんが、事実その通りですし、どこも間違っていないのでこれでいいのです。

 

超常現象は科学と「矛盾」しているのか?

 

さて上の話は「それまでの科学理論とは〈矛盾〉していたものが、科学理論が進化することによって矛盾しなくなることがある」ということでした。

つまり超常現象が(少なくとも既存の)科学理論とは〈矛盾〉していることを前提にした話でした。

しかし本来の順番としては「超常現象が今の科学理論と本当に〈矛盾〉しているのか?」をまず考えなければならないはずです。

 

UFOばかりではなく超常現象全般について言えることですが、否定論者・懐疑論者は「超常現象は(物理学などの)科学と〈矛盾〉している」と思い込んでいるフシがあるのです。

彼ら曰く「超常現象と科学は矛盾する」「そして科学の正しさは多くの実験・観察によってすでに確証されている」「だからそれと矛盾する超常現象はあり得ない」というわけです。

これに類する議論はとても多くて、「科学と超常現象との矛盾」を理由として超常現象の存在を否定する本はよくあるんです。

 

でもそれって本当でしょうか?

1つ例を挙げて考えてみましょう。

超能力の一種で「PK」(サイキック)というのがあります。いわゆる「念力」で物を動かしたりするというあれです。

ある超能力者が「私は念力で物体を動かせるのだ」と主張したとして、その主張は現在の物理学とズバリ「矛盾している」のでしょうか?

自然界に存在する力として現在の物理学によって知られているのは「重力」「電磁気力」「強い核力」「弱い核力」の4つだとされています。

この超能力者はその4つ以外に「念力」というものがあると主張していることになります。

さて現在のところ物理学理論によって分かるのは「4つの力がある」ということだけです。それ以外の力については「ある」とも「ない」とも言っていません。

したがって現代物理学とPK理論が明白に矛盾しているとは現時点では言えません。

それはただ「矛盾するとも矛盾しないとも示されていない2つの理論」「いまだ十分な接点が見い出せずにいる2つの理論」ということにすぎないのです。

 

そもそも「矛盾している」とはどういうことでしょうか。これを考えていないことも懐疑主義者の盲点だと思うんです。

論理学では「矛盾」ということの意味はハッキリと定義されていて、きちんと計算式を立てて調べなければいけないんですよ。

例えば物理学理論の中に「●●●である」という内容があって、PK理論の中にその否定形「●●●ではない」という内容があれば、2つの理論は確かに矛盾していると言えます。

でもこの2つの理論はそういう関係にはありません。

そもそも否定論者・懐疑論者がきちんとこんな作業をしている箇所を見たこともありません(笑)彼らはイメージで何となく2つが矛盾していると思い込んでいるだけです。

 

では今回の話をまとめておきます。

  • 否定論者は「UFOが何光年以上もの長距離を航行して地球に飛来することなど物理学的にあり得ない」と言いますが、現に来ている証拠があります。
  • 理論を振りかざして事実を否定するのは正しい姿勢ではありません。むしろ事実に合うように理論を修正すべきでしょう。
  • 否定論者は「超常現象は物理学理論と矛盾している」とよく言いますが、本当に「矛盾」しているのかをきちんと論理学的に検証してはいません。
  • 万一、超常現象が現在の物理学理論と矛盾しているとして、物理学の進歩によってその矛盾が解消されることもあり得るのです。
  • したがって「現在の常識や科学で理解できないから」という理由でUFOやその他の超常現象を否定するべきではありません。

 

今回はUFOの話にとどまらず、超常現象否定論に対する一般的な反論にまで踏み込んでみました。

僕たちは頭でっかちにならず、現に起きている現象をそのまま受け入れる素直さを持っていたいものだと思います。

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